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第八回いるか句会



6月26日、
荻窪のすぎなみ詩歌館・角川庭園にて、
第八回いるか句会を開催した。

遅れぎみの選評になってたいへん申し訳なく。
バタバタと毎日を過ごしている今日この頃。

明日が第九回いるか句会ということもあって、
第八回分はその前に終わらせておきたいとキーボードを叩いているしだい。

それでは、堀本裕樹選の特選について触れる。


なめくじの渾名競ひし双子かな  直幸

季語は「なめくじ」で、夏。

いるか句会初参加にして見事、特選。
思わずほっこりとした笑顔が出てくる一句である。

原句は「ナメクジの渾名競ひし双子らは」だったが、
「ナメクジ」のカタカナをひらがなにして、
「らは」を削って、切字「かな」で下五を止めてみた。
そうすることで、この句はもっと輝きを増すのである。

まず、なんといっても、掲句のシチュエーションが面白い。
物語性が備わっており、なめくじに渾名を付け合っている情景が見えてくる。
だいたい「なめくじ」に渾名を付け合い、競い合うという発想が、
子どもの持つ純真性にあふれていて、いい。
それにまた双子であるという面白さも加わってくるのである。
「なめくじ」では、なかなかこういう句に出合えない。


蛍火や手を合はせたき人のあり  土鳩

季語は「蛍火」で、夏。
「蛍」は今回の兼題であった。

一読して、思いの深い句であることがわかる。
蛍の火を見て、手を合わせたい人がいることに思い当たる。
なにか「蛍火」をその人の魂のように見たのだろうか。

蛍の火を人の魂と見立てた伝統は、昔からある。

もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂かとぞ見る  和泉式部

『後拾遺集』巻二十、雑六の一首である。

これは恋愛の和歌であるが、掲句は恋愛とは限らない。
もっと広く、「手を合わせたき人」は解釈できる。
蛍が舞う静かな夜の、祈りのこもった一句。


梅雨めくやガラスの皿の抹茶塩  れいこ

季語は「梅雨」で、夏。
「梅雨」は、今回の兼題であった。

なんともうまい一句である。
季語「梅雨めく」が見事に効いているのだ。

抹茶塩はよく天ぷらなどにつけて食すことが多いが、
それが美しい小ぶりのガラス皿に盛られている。
その抹茶塩に「梅雨めく」という繊細な季感を見いだしたのである。
繊細な季感を見いだしたということをもう少し詳しく述べると、
やはりそこには抹茶塩を仔細に観察している眼があるのだ。
「梅雨めく」だから、抹茶塩はそんなにさらさらしていなかったのではないか。
多少の湿り気を帯びて、ガラスの皿に盛られていたであろう。
その繊細な観察眼ともいうべきものが見事に働いているのである。

「ガラス」と「抹茶塩」との色彩も美しい一句。


今回の秀逸

青梅雨や修羅に気づきし夜となり  れいこ
東大にほつたらかしの枇杷たわわ  みど里
蛍火の脈打つ如くさまよへり    英輔
蛍待つ人のさざなみ立つてをり   聡子
母に似ぬ業の深さやねじり花    奈津実


さて、前述したが次回の「いるか句会」は、
明日7月23日(土)。

毎度のことながら、角川庭園の植物の変化を眼にしつつ、
皆さんの俳句に出合えることが楽しみで仕方がない。

青梅雨の胸に火のつく書淫かな  裕樹


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帯文執筆は中上紀氏、
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プロフィール

堀本裕樹

Author:堀本裕樹
堀本裕樹(ほりもとゆうき)
1974年,和歌山県出身/國學院大学卒。俳誌「梓」同人。第2回北斗賞受賞(文學の森主催)。いるか句会・たんぽぽ句会主宰。俳人協会会員。池袋コミュニティカレッジ講師。実践女子学園生涯学習センター講師。角川庭園・すぎなみ詩歌館講師。「すばる」(集英社)にて、ピース・又吉直樹氏と連載中。「マネーポスト」(小学館)にて連載中。著書:「十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う」。句集:「熊野曼陀羅」


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