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遠い友人

前回触れた紀伊風土記の丘は、
ハイキングコースになっていて、
ベンチの数も多い。

昔よく聞いた、
サイモン&ガーファンクルを
引っ張り出して聴きながら、
夜中そんなベンチのことを考えていたら、
こんな取り留めもない詩のような言葉たちが降ってきた……。


「遠い友人」

ベンチはいつも誰かを待っている

誰かを待つように作られた格好をしている

独りでいるとき
ふとベンチを見つけると
遠い友人に会ったような気がする

座ってあげれば 遠い友人は微笑んで
覚えていてくれたんだね
久しぶりと言って迎え入れてくれる

通り過ぎると
遠い友人はなんだか淋しそうにして
黙って それでも同じ格好で誰かを待ち続けている

いったい 誰を待っているのだろう

ぼくでもないし ぼく以外の人でもなさそうだ

それでもベンチは誰かを待ち続けている

ベンチを作った父も母も
もはや座りにくることはない

遠い友人よ
君の待っている人ではないとは思うけれど
今日このひととき
長い歩みの途中
しばらく足を休ませておくれ

その代わりに
サイモン&ガーファンクルの
「Homeward Bound」(早く家に帰りたい)を
下手だけど 口ずさんであげよう

遠い友人よ
君もいつか帰るときが来るのだろうか

君を作った父と母が
仲よく口ずさんだ歌の生まれたところへ

君もかつて歌ったあの歌のところへ

さあ そろそろ
ぼくもまた歩き出そう

まだまだ道は長いんだ

遠い友人よ
君にもし今度会うときがあったら
サイモン&ガーファンクルの
「Bridge Over Troubled Water」(明日に架ける橋)を
下手だけど 口ずさんであげよう

そのときは 遠い友人よ
君の父と母が仲よく歌った歌を聴くように
微笑んでくれるとうれしいな

ぼくが立ち上がって
しばらく歩いたところで振り返ってみると
ベンチはやっぱり誰かを待っていた

いったい 誰を待っているのだろう

ぼくでもないし ぼく以外の人でもなさそうだ

それでもベンチは誰かを待ち続けている

100923_.jpg

紅葉のみ座れる雨後のベンチかな  裕樹
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第一句集「熊野曼陀羅」

北斗賞受賞作含む302句収録

堀本裕樹初の句集が発売。
帯文執筆は中上紀氏、
序文は鎌田東二氏。

プロフィール

堀本裕樹

Author:堀本裕樹
堀本裕樹(ほりもとゆうき)
1974年,和歌山県出身/國學院大学卒。俳誌「梓」同人。第2回北斗賞受賞(文學の森主催)。いるか句会・たんぽぽ句会主宰。俳人協会会員。池袋コミュニティカレッジ講師。実践女子学園生涯学習センター講師。角川庭園・すぎなみ詩歌館講師。「すばる」(集英社)にて、ピース・又吉直樹氏と連載中。「マネーポスト」(小学館)にて連載中。著書:「十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う」。句集:「熊野曼陀羅」


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