Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://horimotohaiku.blog110.fc2.com/tb.php/62-a4a34d13

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

榛名神社から榛名湖へ

「ひろそ火」句会.comの祝賀会の次の日、
せっかく高崎まで来たのだから、
どこか観て行こうと思い立って、
ある知人にも勧められていた榛名神社を目指した。

天気は快晴。
高崎駅からバスに乗ること、80分。
深山の趣ある榛名神社に辿り着いた。

110112_114002.jpg

バスから降りると、空気が肌を刺してくる。
高崎とは少し気温が違うようだ。
そういえば、バスでだいぶ榛名山を登ってきた。

鳥居の前で一礼して、境内に入る。

最初に榛名神社の由緒を書いた看板に眼を通す。

榛名神社は1400余年前、
第31代用明天皇(589~587年)の折に創建。
『延喜式神名帳』(927年)には、
「上野十二社」の一つとして掲載されている。
雨乞いの神であり、修験者の霊場として古くから榛名山信仰が発展してきた。

主祭神は、
火の神である「火産霊神」(ほむすびのかみ)と、
土の神である「埴山姫神」(はにやまひめのかみ)。

110112_1144001.jpg

まず「みそぎ橋」を渡るのだが、
橋の下を流れる榛名川は雪景色で、流れも所々凍っていた。
道理で寒いと思った。
やはりこの辺いったいは冷え込みが強いらしい。

体を温めるためにも、参道をスピードをあげて歩く。
パワースポットという言葉が流行りだが、
参道にも若い人たちが目立つ。

110112_114738.jpg

途中、樹齢100年から400年の杉が千本余りある所や、
神仏習合の名残を留める三重ノ塔、塞神社を過ぎ、
神橋を渡って、ようやく御水屋が見えてきた。

御水屋を見て驚いた。
水が流れつつも凍っているのだ。

110112_1157001.jpg

そして、
御水屋の右手を見ると、
凍った滝が眼に入った。
一瞬、息を呑む。
「こりゃすごい……」、思わず呟いてしまう。

110112_121555.jpg

滝凍てて山伏のこゑ封じたる  裕樹


瓶子の滝(みすずのたき)。
名前は、滝の両脇の岩を瓶子岩と呼んでいたことに由来。
瓶子とは神に供える神酒を入れる器のことらしい。

凍った滝のことを「凍滝」(いてたき)といって、
冬の季語にもなっているが、初めて凍滝を眼にした。
完璧に凍った滝ではなく、
外側が凍り付き内側は水が流れ落ちている。
しばらくじっと佇むほど、美しい。
荘厳かつ凄艶。
この凍滝を見られただけでも、ここに来た甲斐があったと思う。

凍った御水屋で、両手と口を清めてから、
神門、双龍門へと階段を登ってゆく。

110112_1211301.jpg

外套の巨岩奇岩に目礼す  裕樹


安政2年(1855年)に造営された双龍門を囲む奇岩に、
その門の意匠に、また足を止める。
天井絵や門戸に施された登竜と降竜に惹かれる。

110112_1201331.jpg

110112_1202011.jpg

それから細い参道をさらに登って、
やっと本殿に辿り着いた。

初詣にしては少し遅くなってしまったが、
拍手を打って、今年の祈願を心のなかでとなえる。

110112_120622.jpg

社殿の近くには、御姿岩という巨岩があった。
とにかく榛名神社は奇岩、巨岩が多い。
神道と修験道の信仰の入り交じった自然崇拝が見られる。
巨岩を畏怖し見上げ、そこに神を見いだしてきたのだ。
それが純粋な日本人の自然観であり素直な信仰であった。

帰りは、榛名神社自然歩道を通って、
凍滝を振り返り、半分凍った榛名川に眼をやりつつ引き返した。

お腹がすいたので、
「延寿亭」というお店に入って、
名物の山芋入りの蕎麦とてんぷらを食べる。
山芋のほどよいねばりがいい。

110112_123728.jpg

坂道を下り、
歴史民俗資料館を観てから榛名湖を目指す。
バスでさらに榛名山を登ってゆくのだが、
バスには人っ子ひとりいない。
「ああ、遠くまで来てしまったなあ」という寂寥感と、
妙にわくわくする気持ちがない交ぜになる。

110112_1345211.jpg

榛名湖に着いて、
なぜバスに人が乗っていなかったのか、
よくわかった気がした。

湖は凍っているし、
お店もほとんど閉まっているし、
要するに、シーズンオフなのだった。

震えながら、一軒のお店に飛び込むと、
「しいたけ茶」という変わった名物のお茶をご馳走してくれた。
胡椒が少し効いていて、しいたけのうま味が体に沁みてゆく。

四方山話をするなか、店主曰く、
「氷はもっと厚くならないと人も乗れないし、
ワカサギ釣りもできないよ。また春か初夏にでもおいでくださいね。
そのときは、榛名富士に登るといいよ」

110112_135442.jpg

そして、意を決して温かいお店を出ると、
ふたたび、同じ運転手の同じバスで、
途中までぼく一人の貸し切りの状態で、
高崎駅へと帰っていったのだった。

寒晴や寝言も言はぬ榛名富士  裕樹


応援していただける方、下記ボタンをぜひ押してください!
にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

--------------------------
俳句初心者必見!楽しみながら17音を自由に泳ごう。
堀本裕樹・無料メルマガ「いるか通信」創刊!!
ご購読はコチラ→まぐまぐ!いるか通信ページ
--------------------------
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://horimotohaiku.blog110.fc2.com/tb.php/62-a4a34d13

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

第一句集「熊野曼陀羅」

北斗賞受賞作含む302句収録

堀本裕樹初の句集が発売。
帯文執筆は中上紀氏、
序文は鎌田東二氏。

プロフィール

堀本裕樹

Author:堀本裕樹
堀本裕樹(ほりもとゆうき)
1974年,和歌山県出身/國學院大学卒。俳誌「梓」同人。第2回北斗賞受賞(文學の森主催)。いるか句会・たんぽぽ句会主宰。俳人協会会員。池袋コミュニティカレッジ講師。実践女子学園生涯学習センター講師。角川庭園・すぎなみ詩歌館講師。「すばる」(集英社)にて、ピース・又吉直樹氏と連載中。「マネーポスト」(小学館)にて連載中。著書:「十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う」。句集:「熊野曼陀羅」


horimotoyukiをフォローしましょう

horimotosite_bnr1.jpg

「マネー五七五」募集中

小学館マネーポスト連載企画「マネー五七五」
fxdd
第十一回2013年10/31まで投句募集中

投句イベント

ツイッター

ブログランキング

堀本裕樹メールマガジン

いるか通信バナー

著書

堀本裕樹おすすめ書籍

一冊で季語がまるわかり。俳句を始める方の必須本です。
20週で俳句が作れるようになる一冊。千堀お奨め!

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。