Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://horimotohaiku.blog110.fc2.com/tb.php/63-6e489d68

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

尾道句会(6)

尾道大学の授業での句会、6回目。

尾道での初句会でもあった。
新幹線が名古屋駅から京都駅の区間、雪の影響で徐行運転。
授業の時間に、ぎりぎり間に合った。
尾道大学に着いて、すぐに教室に向かう。

新年のみんなの俳句が楽しみだ。

さて、早速、堀本裕樹選の特選・秀逸について触れる。
いつもは特選だけに触れるが、
今回、少し厳しめに選をしたので特選1句、秀逸3句の結果になった。


週刊誌めくるがごとく年明くる  竜矢 

季語は、「年明くる」で新年。
今回、唯一の特選である。

さりげない句ながら、年明けをうまく捉えている。
特に年齢を重ねるにつれて、
年明けの感慨がだんだん薄れていっているように感じる。
特別な境界線がなくなり、まさに「週刊誌」をめくるような、
日常の延長線のような心持ちで、新年を迎えているのだ。

どんな週刊誌をめくっているのだろうと、
人それぞれに想像をかき立てられるのも面白い。

110118_1.jpg


傘に降る雪の音しづか山しづか  竜巳

季語は「雪」で、冬。
ここから秀逸の句。

この句も気負ったところが一つもない。
「しづか」のリフレインが、しんしんと降る雪をうまく表現している。
また、自分が差している傘と、
傘の向こうの山との対比、小さい傘から大きな山へ視点を、
すっとさりげなく移しているところもいい。

一句の中で、「雪」という季語が
威張ることなく自然に溶け込んでいるのも眼目。


とんど跡乾杯を呟くおとこ  聡紘

季語は「とんど」で、新年。

なんとなく男の哀愁が漂う一句である。
「とんど」とは、左義長のことで、
正月に行われる火祭の行事である。
14日の夜か15日の朝に、
松飾りや注連飾りなどを燃やす。

中七下五の「乾杯を呟くおとこ」はありふれた表現だが、
「とんど跡」が、中七以下を活かしたといっていい。
要するに、季語の力で一句が支えられている。

「とんど跡」で、乾杯と男が呟いているのは、
意味深で、不思議な物語性が感じられるのだ。

ちなみに「おとこ」は旧かな遣いだと、
「をとこ」になるが、掲句が口語的表現と判断し、
そのままの表記としたことを付け加えておく。


懐手じつと見てゐる犬のかほ  聡紘 

季語は「懐手」(ふところで)で、冬。

懐手は、和服の袂や胸元に手を突っ込んで、
冷えた手を温めることだが、
懐手をしながら、犬の顔をじっと見ているだけなのに、
何かじわっとくるおかしみがあるのだ。

犬とにらめっこではないが、
何か犬の顔に発見するところでもあったのだろうか。
犬のほうも、作者の顔に何かおもしろい点を発見したのかもしれない。

さて、初句会も無事に終えて、
残るは最後の句会となった。

兼題は、「春近し」「手袋」、他自由題。

110118_2.jpg

次の句会は、2月1日。
ちょうど、連載が始まる「日経ビジネスアソシエ」の発売日と重なる。

終わりの日であり、始まりの日でもある。

うつくしき夢を叶へよ寒昴  裕樹


応援していただける方、下記ボタンをぜひ押してください!
にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村

--------------------------
俳句初心者必見!楽しみながら17音を自由に泳ごう。
堀本裕樹・無料メルマガ「いるか通信」創刊!!
ご購読はコチラ→まぐまぐ!いるか通信ページ
--------------------------
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://horimotohaiku.blog110.fc2.com/tb.php/63-6e489d68

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

第一句集「熊野曼陀羅」

北斗賞受賞作含む302句収録

堀本裕樹初の句集が発売。
帯文執筆は中上紀氏、
序文は鎌田東二氏。

プロフィール

堀本裕樹

Author:堀本裕樹
堀本裕樹(ほりもとゆうき)
1974年,和歌山県出身/國學院大学卒。俳誌「梓」同人。第2回北斗賞受賞(文學の森主催)。いるか句会・たんぽぽ句会主宰。俳人協会会員。池袋コミュニティカレッジ講師。実践女子学園生涯学習センター講師。角川庭園・すぎなみ詩歌館講師。「すばる」(集英社)にて、ピース・又吉直樹氏と連載中。「マネーポスト」(小学館)にて連載中。著書:「十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う」。句集:「熊野曼陀羅」


horimotoyukiをフォローしましょう

horimotosite_bnr1.jpg

「マネー五七五」募集中

小学館マネーポスト連載企画「マネー五七五」
fxdd
第十一回2013年10/31まで投句募集中

投句イベント

ツイッター

ブログランキング

堀本裕樹メールマガジン

いるか通信バナー

著書

堀本裕樹おすすめ書籍

一冊で季語がまるわかり。俳句を始める方の必須本です。
20週で俳句が作れるようになる一冊。千堀お奨め!

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。