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第五回いるか句会

3月26日、
荻窪のすぎなみ詩歌館・角川庭園にて、
第五回いるか句会を開催した。

東日本大震災後、はじめての句会だったが、
皆さんのお顔が見られて、
また俳句に出会えてよかったと思う。

仙台で震災にあった方も、
欠席投句をしてくれた。
この投句も、とてもうれしかった。

俳句は、「座の文学」。
どこにいても、句会の連衆はつながっている。

110326_1.jpg

庭の馬酔木の花が零れんばかりだった。
季節はゆっくり静かに巡っている。

それでは、堀本裕樹選の特選と秀逸について触れる。


橋多き町に嫁ぎて春の雨  れいこ

季語は「春の雨」で、春。
今回、真っ先に特選に選んだ一句だ。

この一句の持つ抒情は、素晴らしい。
「橋多き町」は日本にもたくさんあると思うが、
それは読者がそれぞれ想像する町でいいと思う。
もちろん作者の中には具体的な町があり、そこでの暮らしがある。

作者はどこからか、橋の多い町へ嫁いできた。
川に沿って、橋がいくつか見えるのだろう。
その橋のどれもが春の雨に濡れている。
心に染みいるような柔らかな雨である。
「春の雨」の季語が見事に効いている物語豊かな17音。


停電の夜道に灯る白木蓮  千梅

季語は「白木蓮」で、春。
今回の特選句。

木蓮は春の花のなかでも、ぼくは好きな花。
天空に向かって、灯火のように真っ白な花を咲かせる。

停電の夜ではないが、
真っ暗闇の山のなかで、白木蓮を見たことがある。
ぼうと夜空に灯るように発光するように咲いていたのを覚えている。
その経験があるので、
掲句を容易に想像することができた。

停電は、今回の大震災に伴う停電だろう。
首都圏では、計画停電が行われ一時、電力が落とされる状況だ。
そんな停電のなかで見た白木蓮。
「夜道に灯る白木蓮」は、一つの希望のようだ。
今、震災の句を詠むのは、難しいところがあるが、
日常の暮らしのなかで、さりげなく震災の一コマを捉えた一句に、
読者も素直に頷けることにこの句の魅力がある。


つばくらめ切り返し様君のごとし  浩一

季語は「つばくらめ」で、春。
「春雨」とともに、「燕」は今回の兼題であった。

この句は秀逸にしたのだが、
燕の飛び方をうまく捉えて、その「切り返し様」を
「君のごとし」と人間に置き換えたところがいい。

作者が男性なので、この君はきっと女性だろう。
君の美しくも鋭い眼差しや所作が見えてくるようだ。
「君のごとし」と下五が字余りになっているのだが、
それもこの句には活かされている。


春雨や淵より鈍く大あまご  安弘

季語は「春雨」で、春。
この句も秀逸で取った。

春雨の降る渓流の淵の雰囲気が「鈍く」でよく出ていると思う。
大あまごは、どっしりとした淵の主のような存在なのだろう。
それを釣り上げたのかどうかわからないが、
山の中の静けさも伝わってくる一句。


奪ひたるをとことわれに春の雨  あい

季語は「春の雨」で、春。

激情を感じさせる一句だ。
男を略奪したのか、とにかく自分のほうに振り向かせた。
その男と自分に、春の雨が降っている。
なんとなく傘の下にいたり軒の下にいたり、
雨をしのいでいる雰囲気ではなく、二人とも雨に濡れているような、
そんな場面が想像させられる。
それは、この一句の内容の強さによるのだろう。
「春の雨」の持つ艶っぽさが、一句に活きている。


さて、次回の「いるか句会」は、4月24日(日)。
新しい参加者、俳句をやってみたい!という方も増えてきた。
参加枠が、割合早く埋まってしまうので、
お早めの申し込みをお勧めする。

日経ビジネスオンラインでは、
「堀やん先生の選句物語」の連載もスタートしている。
皆さんの投句を心よりお待ち申し上げる。

春雨やパンみな買はれたるパン屋  裕樹


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第一句集「熊野曼陀羅」

北斗賞受賞作含む302句収録

堀本裕樹初の句集が発売。
帯文執筆は中上紀氏、
序文は鎌田東二氏。

プロフィール

堀本裕樹

Author:堀本裕樹
堀本裕樹(ほりもとゆうき)
1974年,和歌山県出身/國學院大学卒。俳誌「梓」同人。第2回北斗賞受賞(文學の森主催)。いるか句会・たんぽぽ句会主宰。俳人協会会員。池袋コミュニティカレッジ講師。実践女子学園生涯学習センター講師。角川庭園・すぎなみ詩歌館講師。「すばる」(集英社)にて、ピース・又吉直樹氏と連載中。「マネーポスト」(小学館)にて連載中。著書:「十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う」。句集:「熊野曼陀羅」


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