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第二回たんぽぽ句会

4月21日、
二子玉川の万巽(まんそん)カフェにて、
第二回たんぽぽ句会を開催した。

今回も、
体にやさしいマクロビオティックのディナーを
本当に美味しくいただいた。

IMG_9064.jpg
ごぼうとオートミールのハンバーグ風がメイン。
写真を撮る前に、ついフライングして少し食べてしまう。

IMG_9069.jpg

そして毎回、ぼくがセレクトする音楽。
今回は、ジャズ・ピアニストの
ビル・エヴァンスがリーダーのアルバムで、
『ワルツ・フォー・デビイ』。
1961年6月25日、ニューヨークのビレッジ・バンガードで
実況録音された。



一曲目「マイ・フーリッシュ・ハート」の一音から
ビル・エヴァンス・トリオの美しい世界が始まる。
ぜひ、皆さんも一度、聴いてみてください。

さて、堀本裕樹選の特選と秀逸について触れる。


春の夜のジュレ虹色に崩れをり  厚子

今回、唯一の特選。
季語は「春の夜」、兼題であった。

ジュレとは、フランス語でゼリーのこと。
デザートだけでなく、
料理においてもブイヨンやコンソメなどを冷やして
固めたものを指す。

この句を特選にしたのは、
まず何よりも美しい一景に惹かれたからだ。
「虹色に崩れをり」の措辞だが、
「崩れをり」という言葉を使っているのに典雅なのだ。
それは、ジュレというスイーツとフランス語の響きが美しいからである。
しかも、「春の夜」の季語が効いている。
別の季節の夜では駄目で、春の夜の艶のある感じが一番いい。
もっといえば、この句から作者の心理までにじみ出ているようである。
一句の立ち姿も申し分ない。

「ゼリー」は夏の季語に収録されている場合もあるが、
掲句のように上五に「春の夜」とあれば、
もちろん春の一句であり、それで問題はない。
ジュレの虹色がきらきらとまばゆい一句である。


見送りてやはらかき空花祭り  千梅

秀逸の一句。
季語は「花祭り」で、春。

「花祭」とは、4月8日の灌仏会の俗称。
釈迦の誕生日といわれる4月8日を祝う仏事が各寺院で行われる。

掲句は、物語を感じさせる一句である。
誰かを見送った後、ふと空を見上げると、
柔らかい空が広がっていた。
「見送りて」もいろいろと意味が取れる言葉で、
生者と別れたとも取れるし、死者に別れを告げたとも解釈できる。

実際、作者に聴いてみたところ、
死者を見送ったということで、より深い感慨をこの句に持った。
現世での死と、釈迦誕生にまつわる季語「花祭」の対比が、
なんともいえず深い作品にしている。
「やはらかき」とひらがな表記にしたのも、見逃せない余情を生んでいる。


眠れずに話しかけたり春の夜  ひとみ

秀逸の一句。
季語は「春の夜」

シンプルな一句であるが、情景がよく浮かぶ。
眠れないから、誰かに話しかけた。
誰にとは書いてないし、どんなふうに話しかけたかもいっていない。
そこは、読み手に想像を存分にゆだねているところ。

「春の夜」としたところが、
不眠症のような深刻な感じは与えない効果をもたらしている。
「夏の夜」だと暑くて眠れないという理屈がついてしまう。
「冬の夜」だと今度は寒くて眠れないのかと思ってしまう。
「秋の夜」だと、あまりにセンチメンタルだ。
やはり「春の夜」が、一番上質な抒情がにじみ出る。

俳句は、日常のなかに詩を見つけることでもある。


うららかや風の便りとボサノバと  月香

季語は「麗か」で、春。

「麗か」は、春の日の陽気のいい玲瓏とした時候をいう。

春風を感じる一句である。
「風の便り」は、何かのうわさ、風聞と解釈したい。
この句の雰囲気からすると、きっと良い風聞だろう。
そこに、ボサノバが流れているのだ。
ボサノバは、「イパネマの娘」でも「いそしぎ」でもいい。

掲句も日常の一コマを感じさせる肩の力の抜けた17音。
「うららかや」の季語が、中七下五に心地よく響いている。
「と」という助詞で並列に言葉を置いた工夫もいい。
夏の季語だと、「風の便りとボサノバ」とは付きすぎなので、
「うららか」くらいが丁度、俳句としては合っていると思う。


いひかけて散文めきし春の夜  陽子

秀逸の一句。
季語は「春の夜」

ドラマの一場面のような一句である。
こんな時ってあるなあと思わせる一コマであり、
男と女の会話を想像させられる。
「春の夜」に微妙な恋愛心理が滲んでいるのだ。

散文めいた言葉は、相手に伝わることは伝わるが、
本当に思いが伝わっているか、少し心配になることがある。
ここぞというときには、詩的な韻文めいた言葉で決めたいもの。
しかし、日常というのはほとんど散文の会話で成り立っている。
でないと、日常がうまく廻っていかないだろう。
そんな日常の会話の綾をうまく象徴的に詠んだ一句。

IMG_9091.jpg

次回の「たんぽぽ句会」は、5月19日(木)

兼題は、
1、夏めく
2、ハンカチ
3、自由題

詳しくは、同ブログの句会情報の告知記事をご覧ください。

初心者の方、大歓迎!
料理も音楽も毎回、お楽しみに。
ゆったりした時間のなかで俳句に触れてみませんか。

遠足の列きらめけり太鼓橋  裕樹


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第一句集「熊野曼陀羅」

北斗賞受賞作含む302句収録

堀本裕樹初の句集が発売。
帯文執筆は中上紀氏、
序文は鎌田東二氏。

プロフィール

堀本裕樹

Author:堀本裕樹
堀本裕樹(ほりもとゆうき)
1974年,和歌山県出身/國學院大学卒。俳誌「梓」同人。第2回北斗賞受賞(文學の森主催)。いるか句会・たんぽぽ句会主宰。俳人協会会員。池袋コミュニティカレッジ講師。実践女子学園生涯学習センター講師。角川庭園・すぎなみ詩歌館講師。「すばる」(集英社)にて、ピース・又吉直樹氏と連載中。「マネーポスト」(小学館)にて連載中。著書:「十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う」。句集:「熊野曼陀羅」


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