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第六回いるか句会

4月24日、
荻窪のすぎなみ詩歌館・角川庭園にて、
第六回いるか句会を開催した。

晩春の庭の風景が美しかった。
八重桜がまだ残っていて咲き誇っていた。

IMGP2064.jpg

いるか句会は月1回の開催なので、
庭の風景がだんだん変わってゆくのが眼に見える。
参加者は、またそこが楽しみのようだ。
今回も庭を眺めながらの句会が和やかに行われた。

それでは、堀本裕樹選の特選と秀逸について触れる。


風光る午後の干菓子の甘さかな  浩彦

季語は「風光る」で、春。
今回、唯一の特選。

うららかな春の日の午後のひとときが、
「干菓子の甘さ」で伝わってくる。

干菓子といっても、落雁や金平糖や煎餅など種類はさまざまだが、
ぼくはなんとなく落雁がふんわりと舌先で溶けてゆく甘さをこの句から感じ取った。
窓外では風が光っている。
「甘さかな」の切字「かな」が、
ああ、なんともいえない甘さだなあという感慨が込められている。
一句の調べもとても緩やかであり、永日の感が深い。


春燈の紫煙に消ゆる言葉かな  れいこ  

季語は「春燈」で、春。
秀逸の一句。

春の灯に煙草をくゆらしているのだろう。
煙草を吸いながら、誰かと会話を交わしている。
その交わす言葉が、煙草の煙とともに消えてゆく。
煙草の煙も会話も、その場で消えてゆくものだ。
違うのは、煙は跡形もなく消えるが、
言葉はその場で消えても、誰かの胸の中に残ることがある。
言葉を発した方も、言葉を受け取った方も。

少し類想がある句かもしれないが、ダンディな一句である。


残されし銀鐘に風光りけり  土鳩

季語は「風光る」で、春。
秀逸の一句。

非常に美しい一句である。
「残されし銀鐘」に何やら物語がありそうだ。
どんな銀鐘なのだろうか。
そこは読者に想像がゆだねられている。

原句は「残されし銀鐘の鳴り風光る」であった。
作者は句の中で銀鐘を鳴らせたかったのだろうが、
そこをぐっとこらえて、「鳴り」を省略したほうがいい。
読者にきっとこの鐘は鳴っているのだろうなあと想像させることで、
より膨らみのある一句になるだろう。


花ふぶき天の剥落なりしかな  奈津実

季語は「花ふぶき」で、春。
秀逸の一句。

俳句で「花」というと「桜」のことを指す。
掲句は桜の花吹雪を、天がはがれ落ちているようだと見た一句だ。
桜と天の遠近をぐっと詰めて、転換させた面白さがある。

「剥落」という言葉を使った有名な句に、

女身仏に春剥落のつづきをり  細見綾子

があるが、この句を思い出すとともに少し類想も感じた。
しかし、美しくもダイナミックな景を描いた掲句には魅力がある。


風光る君も光れば吾も光る  浩一

季語は「風光る」で、春。
秀逸の一句。

「光」が一句のなかに三回も使われており、それがリズムを作り出している。
内容としては、恋の句だろうか。
風光る君が光るならば、自分も光るという愛する喜びに満ちているようだ。
最近、積極的に恋の句を詠んでいる作者。
欠席投句だったので、
作者に本当のところを聞けなかったのが残念。

IMGP2075.jpg


さて、次回の「いるか句会」は、5月28日(土)。
初心者も大歓迎の句会である。
というか、大半が初心者なので気軽に遊びにきてほしい。

IMGP2074.jpg
今月のスイーツは、スイートポテトともちもちミニ揚げパン

毎月、スタッフの千梅さんが用意してくれるお菓子がまたおいしいのだ。
句会をすると、頭を使うから妙に甘いものが食べたくなる。
だから、句会にお菓子はつきもの。
句会+お菓子の取り合わせは、抜群に響き合うのだ。

春の燈に色とりどりの駄菓子かな  裕樹


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第一句集「熊野曼陀羅」

北斗賞受賞作含む302句収録

堀本裕樹初の句集が発売。
帯文執筆は中上紀氏、
序文は鎌田東二氏。

プロフィール

堀本裕樹

Author:堀本裕樹
堀本裕樹(ほりもとゆうき)
1974年,和歌山県出身/國學院大学卒。俳誌「梓」同人。第2回北斗賞受賞(文學の森主催)。いるか句会・たんぽぽ句会主宰。俳人協会会員。池袋コミュニティカレッジ講師。実践女子学園生涯学習センター講師。角川庭園・すぎなみ詩歌館講師。「すばる」(集英社)にて、ピース・又吉直樹氏と連載中。「マネーポスト」(小学館)にて連載中。著書:「十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う」。句集:「熊野曼陀羅」


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